ここまでを振り返って見ると、リーダーシップ開発の「仕組み」はだいぶできたかな、という感じがします。仕組みというと無機質な感じがしますが、作りたいのは、血が通っていてかつ成長して行く仕組み(エコシステム)です。
じゃあその仕組みって何の仕組み?というのは自分の中でなんとなくつかめていたので整理せずにいたのですが^^;、改めて考えてみると、
- 分かる仕組み
- 学びに本気になってしまう仕組み
- 「良い」実践ができる仕組み
の三つだろうと思います(一番結果に近いところから見ると)。
「分かる」についてはリーダーシップについてだけでなく発揮に必要なスキル(論理思考、コミュニケーション等)についても含まれています。
学びに本気になってしまう仕組みは環境作りで先日書いていたような内容です。
「良い」実践とは、「うーん、できるかな」から始まり「やれた!」と「やられた!(もっとやれるはず)」の両方が起きるものだと考えていて、そういう体験をする人をどれだけ増やせるかが今後の挑戦課題です。
あと、自分のこだわり笑としては、一石二鳥、三鳥を起こす仕組みづくりというのがあります。例えばリーダーシップを学びつつ、生涯学習者となるために必要なものを身につけてしまうとか、受講生だけでなく運営側も成長しかつ楽しめるような授業にしようとか。
そしてその一石二鳥の中でも特に、成果が次の成果を生み出すタイプの一石二鳥を起こしたい、というのがあります。例えば全員発揮のリーダーシップを体験するために「心理的安全性の高い場を作る」というアクティビティを行うのだけれども、場がそうなった結果、率直かつ相手思いの相互フィードバックが促進され、リーダーシップ開発がより進む、といったことです。
そんなわけでこれまでの2年間、責任者の日向野幹也さんはじめ仲間に恵まれ、ここまで来られたのですが、ここからはより大きな規模で、さらに高い成果を上げられる仕組み(エコシステム)に育てて行きたいと思っています。
ちょうど今週は一次登録の締切で、クラスを増設していたのですが若干定員オーバーするまでの応募がありました(ご紹介いただいたみなさま、ありがとうございます!)。志望理由書を読んでもいろいろな動機での意欲が感じられ、こちらも刺激を受けたところです。今年度も楽しみつつ頑張って行きたいと思います。
(早稲田大学グローバルエデュケーションセンター 高橋俊之)