論理思考研修では、実践的な論理思考力を効率的に高め、全員がリーダーシップを発揮できる組織をつくることを目指します。
1.論理思考研修の特徴
組織全員がリーダーシップを発揮するための論理思考
- 本質をつかむ力、そこからぶれない力を高める
物事の本質をつかむ力はリーダーシップを高める上で重要です。複雑な状況で問題の本質をつかむ力、また惑わされやすい状況で真の目的を押さえ続ける力を高めます。 - パワーのあるアイディア、プランを出す力を高める
斬新なアイディア、自分たちならではの強みが際立つ企画、問題を解決するだけでなく状況を好転させるようなプランを出す力を高めます。 - 人を心から動かせるようになる
正しいことを言っただけでは人は動きません。まず端的かつ分かりやすいこと、そして理にかなっていて説得力があること、その上に人を共感させ心から動かす内容があること。これらを目指します。 - 日常で人を育てる力を高める
部下や後輩に対して、答えだけでなく的確なヒントを与える力を高めます。また適切な課題とサポート、そしてフィードバックを与える力を高めます。
実践的な論理思考力が効率的に高まる
- 日常的な題材を使うことで24時間使える論理思考を
コミュニケーションをはじめビジネスの日常に使える題材を使用すること、またビジネス以外の日常的題材をあえて使用することで、24時間使える論理思考力を高めます。 - 受講生自身の実戦課題を持ちこむことで実戦活用と効率アップを
継続研修では一部の回に、実践研修では毎回、受講生自身の持ちこんだ実戦課題を題材に授業を行います。これにより論理思考をどう実戦に活用すると良いのかが学びやすくなるとともに、仕事を進めることと論理思考力の強化の一石二鳥が行えます。 - クラスメートから得られる多様な視点と将来にわたる同志
それぞれの実戦課題について一緒に考えて行くことで、お互いの立場や仕事の理解が進みます。また、それまでは「難しい交渉相手」だった社内の他部門に、実は同じ目標を持つ同志がいることが見えて来ます。
2.論理思考研修(導入編)プログラム内容
論理思考研修(導入編) では、ロジカルシンキングに対する興味・関心を喚起し、日常に活かすヒントを持ち帰ってもらいます。
研修目的
本質的なロジカルシンキングの考え方を知ることが目的です。
研修効果
論理思考の本質的な考え方・使い方を知ることで、職場で日々起こっていることへの態度、取り組み姿勢が変化します。
- ロジカルシンキングは難しくなく、使える武器になることを理解する
- ロジカルシンキングを活用できる場は様々で、色々な場面に使えることを実感する
- ロジカルシンキングを日々の職場で活かすヒントを獲得する
カリキュラム(半日)
半日で4つのセッションを行います。
セッションⅠ:本質・目的を押さえる | |
セッションⅡ:物事のメカニズムを捉え利用す | |
セッションⅢ:論理思考をコミュニケーションに活かす | |
セッションⅣ:一瞬で大事なことを伝える | |
3.論理思考研修(実践編)プログラム内容
受講者が持ちこむ実際の課題を題材に行い、業務の成功と思考力の強化の一石二鳥を狙います。
研修目的
本質的なロジカルシンキングの基盤をつくることが目的です。
研修効果
職場で日々起こっていることへのロジカルシンキングの活用ができる。
- 物事を構造化して考えることをマスターする
- 日常の仕事、特にコミュニケーションで論理思考を使うイメージをつかむ
上記により、次のような力が身につきます。
- わかりやすく説明する
- 力強く説得する
- 生産的に議論する
- 問題を効率的に解決する
- 結果につながるプランを立てる
カリキュラム(3時間×6回)
3時間の研修を6回行います。研修と研修の間は1週間から2週間です。また、課題提出があります。
第1回:本質・目的を押さえる | 目的(本質)を押さえることで、普通では出てこない発想が出たり、ぶれずにかつ迅速に判断を行えるようになります。一見、当たり前に見えるものの実はできていない人が多い「目的を押さえる」こと、その実践法を学びます。 |
第2回 :メカニズムを押さえる(変化を起こせるポイントをつかむカギ) | ものごとが起きるメカニズムを押さえることで、スムーズにことを進めたり、変化を容易に起こすことが出来ます |
第3回 :メカニズム思考応用&ロジカルな文章の書き方 | 本当に難しいのは、自分で考える題材を見つけること。第2回を踏まえて自分でテーマを見つけそのメカニズムを考えてみます。また、ロジカルな文章の書き方を学びます。 |
第4回 :わかりやすく説明する | 本当のロジカルシンカーは難しいことをわかりやすく伝えます。この回は、難しいことの本質をつかみ、わかりやすく伝えるトレーニングをします。またこの回から、各自現実の題材を持ちこみ、「実戦」でロジカルシンキングを強化していきます。 |
第5回:論理の構造をつかむ(よい決断と説得成功のカギ) | 指示がいつも的確な人、わかりやすく話をする人、説得力のある人の共通点は、自分の話(論理)を構造化できているということです。この回は、決断や説得におけるポイント-論理の構造-をつかむ方法を学びます。 |
第6回:説得を成功させる | 説得はロジカルシンキングが役立つ大きな局面です。普通なら不可能に思える説得や、単にYesと言わせるだけでなく相手の共感を引き出す説得ができることもあります。この回は、用意されたテーマか、各自が実際に説得したいテーマについて説得を成功させる方法を考えます。 |
4.論理思考研修ポイントピックアップ
論理思考研修のテキストからポイントをピックアップします。内容はわかりやすく実践的。中学生でもわかる言葉を使って説明されており、ロジカルシンキングの苦手意識がある方でもスムーズに学ぶことができます。
(1)目的を押さえる
目的を押さえるために
(2)メカニズム思考(ものごとの「仕組み」を捉える)
メカニズム例「インフルエンザ対策」
良いメカニズムのポイント
(3)論理思考で説得力を高める
説得文例「マイナーだが気に入っているものを人に勧める(剣道)」
5.論理思考研修講師紹介
プロジェクト・ファシリテータ
早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター リーダーシップ開発プログラム 副統括責任者
淑徳与野中学・高等学校 教育顧問
一橋大学法学部卒業、ミシガン大学MBA。情報機器系ベンチャー企業を経て、株式会社グロービスに入社。執行役員、グロービス・マネジメント・スクール統括責任者などを務めた後、独立してSCHOOL OF 未来図を設立、代表を務める。
2012年から2020年は立教大学経営学部のビジネス・リーダーシップ・プログラム(BLP)運営に参画。特任准教授、客員教授として思考系科目のコースリーダーを務める。2020年から 早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター リーダーシップ開発プログラム 副統括責任者。
<講師メッセージ(高橋 俊之)>
日本には論理思考に対してまだまだ、小難しく理屈をこねるものであるとか、感情を切り捨てた冷たいものであるといったイメージがあります。それもある種の論理思考ではありますが、本当に結果を出す論理思考は、難しいことをわかりやすくし、心から納得・共感できる決断とコミュニケーションにつながるものだと思います。導入編・実践編を経て、そういう論理思考を体験し、ご自身の日常に取り入れ、その中でパワーアップしていくやり方をつかんでいただきたいと思っています。そしてもう一つ、結果を出すロジカル・シンカーは共通して、「考えるたたずまい」を持っているように思います。状況に対して「どう変えていくと良いのか」「自分は何をできるか」「どう人の助けを借りると良いか」を常に考え、またそれを楽しんでいるような姿勢です。そういった姿勢も身についていくような講座を目指しています。そんな文化を部門や社内につくりあげたいと考えておられる方とのプロジェクトを楽しみにしております。
(参考)関連記事まとめ
論理思考研修