高橋俊之です。
土曜日(2020/1/11)に立教大学経営学部の必修授業BL1の「高校生に教えるプロジェクト」が終わりました。ちょっと落ち着いたところで、改めてこのプロジェクトがとても好きな理由を振り返ってみたくなりました。それは3つあります。
思わず本気でリーダーシップを発揮してしまう
1つ目は、このプロジェクトを授業に組み込むことを思いついたきっかけでもあります。それは「多くの人が思わず本気になってしまう」こと。
きっかけはSA(学生アシスタント)たちを見ていて「どうして彼らはこんな熱心に仕事に取り組めるんだろう?受講生だった時よりも真剣じゃない?」と思ったことでした。「もしかして教わるより教える側に立った方が真剣になる?」と、受講生全員をSAにしてしまうことを考え「高校生に教える」ことに思い至ったわけです。
高校生に論理思考を教えることで全員が勝者になれる
2つ目は、「全員が勝者になれる」ことです。ビジネスコンテスト形式の授業PBLも、受講生の真剣さをある程度引き出します。しかし定義上、予選、本選と敗者を生み出していきます。その悔しさが次の挑戦を引き出す面もあるので一概に悪いわけではないのですが、「高校生に論理思考を教える」のならば、全チームが勝者になれる、成功体験をできるのは、とても気に入っているポイントです。
これをモチベーションの観点から見ると、「人に価値を提供して喜ばれることもうれしいものなんだな」という気付きが加わる、と言えるかも知れません。
全員発揮のリーダーシップを起こす引力
3つ目は、このプロジェクトにはどうも、全員発揮のリーダーシップを起こしてしまうある種の「引力」がある、ということです。例えばSAたちは、準備が進むにつれて目に見えて各自の参画度合いが高まり、「もっとこうしたら?」「ここに人が必要」と言い出したり動き出したりします。
また「お客さん」であるはずの高校生たちも、「学びの大きい授業」にするべく積極的に参加して大学生達を感動させます。これらのための仕込みはいろいろしていてなかなか大変なのですが、こういう「成功体験」を一度しておくことは大きな財産になるはず、と思うので、やめられません。
「立教大学経営学部BLP/リーダーシップ開発プログラム」へのリンク
(文責:早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター(GEC) リーダーシップ開発プログラム 副統括責任者 高橋俊之)