高橋俊之です。
学期が終わりに近づいて来たこともあり、最近、フィードバックについてちょくちょく考えます。で、僕はネガティブ・フィードバックという表現も内容も好きじゃないので、何かもっといいのはないかな、と考えていました。
ネガティブ・フィードバックの功罪
成長のためにはダメ出しが必要だというのはそう思います。しかし、うまくやらないと成功しないし、弊害もかなり大きいと思っています。弊害の代表例は、効率の悪い苦手克服にエネルギーを割きすぎて強みを伸ばせないし自信も失っていくとか。
と考えていてふと思ったのは「ネガティブ・フィードバック」よりも「ブレークスルー・フィードバック」と考えた方が良いのでは、ということです。
一段上に行く「ブレークスルー・フィードバック」
そのフィードバックを活かすとブレークスルーが起きて一段上に行けるようなダメ出しをしよう、と。フィードバックする方は「これクリアしたら一段上に行けると思う!」「まだまだこんなもんじゃないだろ!」とフィードバックするわけです。そうならないようなことだったら言わない方がいい。
受ける方は「ブレークスルーのためのフィードバックだ」と思って受け取れば、むしろワクワクしてくるのではないかと。先日までやっていた「下町ロケット」でもそうですよね。打開の糸口が見つからないで試行錯誤しているときは、「ここが問題だ!」(=ブレークスルーなネガティブ)と分かった瞬間、みんな狂喜乱舞してました。
という感じで、ポジティブ・フィードバックと組み合わせるのはネガティブ・フィードバックじゃなく、ブレークスルー・フィードバックじゃないかなあと、ちょっと試してみようと思います。
(文責:早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター(GEC) リーダーシップ開発プログラム 副統括責任者 高橋俊之)