卒業おめでとう ~立教経営学部卒業生へリーダーシッププログラム教員から3つのアドバイス~

高橋俊之です。

大学は今週、卒業式があるはずでしたが、新型コロナ・ウイルスの影響で式はとりやめとなってしまいました。そこでかつてSAとしてクラス運営に奮闘してくれた卒業生たちに、以下のメッセージを送りました。何かの役に立つこともあるかと、ここにも上げておきたいと思います。

立教経営学部卒業生へリーダーシッププログラム教員から3つのアドバイス

みんな!
ごぶさたしているけれども、僕からも、卒業にあたってのお祝いメッセージを送らせて。

まずは卒業おめでとう!
今年は新型コロナウイルスの影響で卒業式がなくなってしまい、もやもやした想いを持っているかもしれません。でもおそらくこの卒業は、むしろ普通に卒業式が行われた場合よりも強烈に、一生、印象に残り続けると思います。なので働き始めるまでのあと数日に、自分なりの方法でかみしめ、また表現してみると良いと思います。snsなどに書いて親しい人に伝えるのも、とても良いのではないかな。

きみらとは「鬼に金棒」をキャッチフレーズにBL1に取り組んだね。これは受講生にとってハードな挑戦だっただけでなく、SACAにとってもハードな挑戦だった。フリーライダー問題という難しい課題をあえてやったり、高校生BL1のガイダンスと振り返りをほぼゼロから改めて作り上げ、実行したのもきみらの代。そして、素晴らしい結果を出して来た。
 
そういう力と経験を持ったきみらには、世の中が「大学卒業したばかり」に期待するレベルを超えた活躍ができると、僕は楽しみにしています。^^ 特にこの新型コロナウイルス危機という局面にあたって。そのために3つのことをアドバイスさせて。

1.本当に大事なことを見極める

例えば今「外出しない!」とか言われているけど、本質はそこじゃないよね。外を散歩するのにはなんの問題もない。換気の悪いところで大勢と声を出しまくるといった「三禁」をしないこと、そしてとにかく高齢者などハイリスクな人達を守ること。こういう見極めをし続けて欲しい。

2.自分で仮説を立て、更新し続ける

史上初の事態に誰も正解は持っていない。しかも状況が変わるときのうの指示は意味を持たなくなる。そこで僕もきみらも他の人もそれぞれが情報から自分で仮説を立てて動き、状況が変わったらまた判断を更新して行く必要がある。これはコロナだけでなくビジネスの世界でもそうなっている。

3.「人の動くメカニズム」を押さえて発信する

マスコミや人々が、マスクやトイレットペーパーが店の棚からなくなった様子を発信したら、買い占めはますます進んでしまった。一方、賢いスーパーは2個目からべらぼうな価格をつけたり逆に「お一人様10個まで」とすることで、買い占めを防ごうとしている。きみらには後者の人達になる力があるはず。

以上3つは簡単ではないけれども、そうしようとしている人がいること自体が、周りの人達をはっとさせるはず。きみら一人一人の周りにその輪が広がっていけば、社会が変わっていくために大きな力になる。僕もまたそういう人達を増やすためにがんばるので、きみらにもまずはロールモデルになるべくがんばってもらえたらうれしい。

では、また会えることを楽しみにしています。お悩み相談でも気軽に連絡して。改めて卒業おめでとう!

高橋俊之