僕らが作る連ドラの最終話を考えよう

僕らが作る連ドラの最終話を考えよう|早稲田大学リーダーシップ開発

今週の「リーダーシップ開発:理論とスキル」では、各クラスでクラスビジョンを考えてもらいました。ビジョンと言っても、かっこいいけど具体的なイメージが湧きにくいキャッチフレーズ的なものではなく映像で目に浮かぶような、もし自分たちのクラスを連ドラに例えるなら、その最終話を考える感じです(もちろんハッピーエンド)。

良い目標設定、心理的安全性、自己調整学習者

で、一石二鳥、三鳥になりそうだと、とても楽しみに思っています。まず、リーダーシップに不可欠な目標設定・共有そのものだということ。良い目標の設定は大事そうだとはみんな思うのですが、特に組織で活かしきれているところはなかなかないように思います。それを活かす体験をする、とても良い機会になりそうです。

二鳥目は心理的安全性を高めたり試したりする良い機会になることです。リーダーシップを高めたいという目標を持って集まっているので、明らかに方向がズレることはありませんが、例えば「ずっと一緒にご飯を食べに行くほど仲良くなりたいね」と言う人もいれば、「学びを最大化するために時に厳しいことも言い合うのが筋で、関係を壊さないようお互い手加減しているのは違う」と言う人もいます。でも、この統合はとてつもない難題ではないので、異論をぶつけ合い統合していく練習をする初期段階としてはちょうど良いと思います。

三鳥目は自己調整学習者への重要な一歩にもなることです。Day1,Day2である程度様子がわかってきたタイミングで自分たちはどのようにあると学びを最大化できるのか考えるわけで、主体的に学びに向かうための良い一歩になるのではと期待しています。

実際のディスカッションはというと、どのクラスのどの班も真剣に議論していましたし、その後のクラス全体における統合でも集中力が続いていました。こんな青臭いことをちゃんと議論できていることに、自分たちの仕込みと運営を自画自賛するとともに笑、これができる受講生たちへのリスペクトの念が増したように思います。
写真はクラス全体での統合に入っているところ。200分授業の終盤でこれだけ集中できるのはすごいと思います。

(文責:早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター(GEC) リーダーシップ開発プログラム 副統括責任者 高橋俊之)