先週末は、イノベストさん主催の高校リーダーシップ教育カンファレンス(オンライン)のお手伝いをしていました。僕はワークショップのファシリテータを務めたのですが、参加者みなさんからエネルギーをたくさんいただいた気がしています。
今年のテーマは探究学習。リーダーシップ教育と探究学習は行うこと(目指すこと)がかなり重なります。特に自ら動き出す動機を開発すること、未解決な課題に解を出すこと、納得されるように考えを伝えること。そこで、探究学習にリーダーシップをどう活かせるか、という議論をしていました。
今回の参加者のみなさんは、リーダーシップ教育の経験・知見をかなりお持ちの方が多いと事前に聞いていたので、なるべくそれを引き出すような設計を心がけました。例えばチャットを使って短時間で多くの方からの書き込みを引き出す等です。
また、WASEDA NEO 「21世紀のリーダーシップ開発」受講生のみなさんがグループ・ディスカッションのファシリテータとして参加してくださっていたのも、上の狙いに向かうのに非常に貢献してくださっていたと感じました。全員から引き出すように展開し、Jamboardなどのツールも活用してくださっていたので、全体共有で得られる量が大きくなっていたように思います。
この他に、いろいろな学校でのリーダーシップ教育についてブレイクアウトルームに分かれて発表が行われる時間もあったのですが、それを聞いていて、高校でもリーダーシップ教育が着実に拡がっていることを感じるとともに、1)その動きが高大連携や先駆者による支援、部活等の巻き込み等リーダーシップ的(相互支援・目標共有)により行われていること、2)一つの授業で終わらず年を追うごとにいろいろなことに展開されていることを多く見て、うれしく思いました。
それにしてもこういうことは「仕方ないからやる」では絶対成功しないですね。みなさんの「やるべきだと思うからやる」という想いや、「最初は訳が分からなかったけど、やってみたら意義を感じてきたし楽しくなった!」という生徒達の感想、正確にはそれをうれしそうに見せておられる先生方の様子をみて、改めて思いました。またそういう気持ちをどう伝染させるかがポイントだという話がたびたび出ていました。
※ WASEDA NEO「21世紀のリーダーシップ開発」WEBサイト
(文責:早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター(GEC) リーダーシップ開発プログラム 副統括責任者 高橋俊之)