「二十歳のお祝い」の準備で思ったこと

「二十歳のお祝い」の準備で思ったこと

町内会では以前で言うと成人式(今で言うと二十歳のお祝い)を迎えた人に、ささやかながらお祝いをお渡しすることになっています。

各班長さんから渡してもらうのかと思ったら、会長から渡しているとか。今年度は8人。最初は正直「えー、ちょっと面倒」とか思ったんですが、準備をしているうちにちょっと気分が変わってきました。

これはメッセージを伝える機会?

まずamazonのギフト券を洋形の封筒に入れて渡すというので、封筒を入手しに行こうと思ったんですが、ただの封筒だとちょっと味気ないな、ということが頭をちらとよぎりました。

で、ネットで封筒を探し始めたんですがそうすると「ちょっといいな」と思うものはメッセージカードとセットになっていました。そこで思ったのが「そうか、これはなんらかのメッセージが伝わるかも知れない機会なんだ」ということです。

町内会に関与している人は40歳以上の人が多く、その子どもたちやお孫さんも行事の時には会うことがありますが、それも小学生くらいまでで、特に高校生から大学生年代に会うことはほとんどありません。彼らの中でも町内会というのは存在感の薄いものかもしれません。

そうすると、二十歳のお祝いは、ちょっと何か伝わる機会かもしれないし、まあ本人は「ラッキー」くらいにしか思わないかも知れないけど、おうちの人に何か伝わるかも、と思い始めました。

準備が「面倒なもの」から「良い時間」へ

そんなことを思うと、封筒を探したりメッセージカードに何を書くかを考えるのも、面倒ではなくなってきました。これはちょっとおもしろいことで、以前だったら、センスの良い封筒とか探すのは得意じゃないので他の人にやってもらった方が良い、自分はメッセージの内容だけ考えた方が適材適所だし効率的だと思っていました。

でも今回は、自分で探していると気持ちも入ってくる面もあるな、と感じる自分がいました。まあやっぱり封筒とカードのサイズを見誤って小さすぎるものが届いてしまったし、その時間はなかったけど他の役員と一緒にやった方が関係性の発展の意味では良かったなとも思ったんですが。でも少なくとも自分でやっていた時間は苦痛ではなく、むしろ「自分が受け取ったら、親として横で見たら…」とか考えるのは良い時間でした。

メッセージは何を書く?

メッセージは結局、シンプルにしました。形式張ったものにはしたくなかったので、普通の言葉を使いました。「二十歳だからってなんもめでたいことはないよ」という人もいるかと思ったので、「輝かしい未来を」とかは入れませんでした。押しつけがましいものにはしたくなかったので、「日本の未来を担って」とかも入れませんでした。

ただ、やっぱり「おめでとう」と言いたかったのでそれと、今日より明日が楽しくなったらいいよね、と思ったのはそのまま入れました。ちょっと迷ったのは「応援しています」と入れるかどうかでしたが、相手が望むなら実際に応援することもできるんじゃないかな、実際にそうしたいなと思ったので、入れました。目を留めてくれるかは分からないですけど、もしかしたら「おっ」と本人やおうちの方が思うかも、と。

最終的なメッセージは下記のようになりました。

 「二十歳、おめでとうございます。
 ささやかですが○○町内会からのお祝いです。
 これからの日々が、さらに楽しくなりますように。応援しています」

重たくない感じで、でもちゃんとそばにいる

封筒の「二十歳のお祝い」の文字は、手書きで書いてみたらちょっと重たい感じだったので、プリンタから赤で印刷してみました(封筒は洋形二号を買い直しました)。メッセージも印刷の方がちょうど良いライト感になるかなと、あくまで自分の感覚ですが思いました。また、そのあたりを一々考えて自分なりに結論に達するプロセスに意味があったように思います。こうして改めて考えてみると自分は「これからの町内会は重たくない感じで、でもちゃんとそばにいる」と感じて欲しかったのかもしれません。

1月3日に渡しに行ってみたら

準備ができたら、二十歳のお祝いの日周辺はきっと式で忙しいだろうと思ったのと、正月ならいる可能性が高いかなと思って1月3日に届けに行ってみました。結果は、渡せたのは8人中5人。それも本人に渡せたのは1人。

 まあそんなもんかなと思いつつ、初めて会う人が大半だったので、町内会長をこんな人間が担当していることを直接知ってもらっただけでも多少は意味があったんじゃないかな、と思ってました。またうち一人はうちのすぐ近所の人で、ご本人はアメリカに1年半行っているとのことでしたが、お父さん・お母さんと少し話せたのはちょっと気持ちがつながる感じがしました。

自分が変化して行っている

最後に自分個人について見ると、以前だったらやろうとは思わなかったことまでやっている自分を発見し、そのうちにちょっと気持ちが入って来たことはなんかうれしく思いました。一週間後が、二十歳のお祝いを迎えられる方々とそのご家族に良い日になることを祈っています。

モメンタム・デザイン代表 高橋俊之(たかはし としゆき)