Wonder Laboではこれから年末にかけて、生徒たちに「おもしろ動画」を作ってもらおうとしています。今度その導入説明があるので、その時に見せる例を今日は作っていました。お題は「サンタクロースを喜ばせてください」。
その際に、イラストを生成AIに作ってもらったのですが、まだAIはこういうところで発展途上なので、見当外れなものも出してきます。その外れ具合がおかしすぎて、「笑える」という意味ではこちらの作っているおもしろ動画を超えている気がするので💦、今回はちょっとそんな話も含めてご紹介。
まず、AIとの格闘を経てイラストを描いてもらって完成した僕の作品をお見せします。動画に仕上げる時には紙芝居のようにしますが、ここではnoteにそのまま書き込んで行きます。
サンタクロースを喜ばせてください(例)
サンタクロースと言えば、トナカイにソリをひかせて空を飛び、世界中の子ども達にプレゼントを配るよね。
でもさ、人々が徒歩や動物に頼ってしか移動できなかった昔と違って、今は車や電車、飛行機もある時代だよね。なのにトナカイで行けって、ちょっとサンタさんに酷じゃない?
よし、サンタさんに、世界宙を飛び回れる専用機を用意しよう!きっと喜んでもらえるぞ。
あー、喜んでくれてるわ。良かった。もういい歳なんだし大変な仕事なんだし、このくらいぜいたくしてもらっていいと思う。
ところが2年後、、、、
「なんで?」と聞くと、
「快適すぎてどんどん太っちゃって、この間の健康診断で怒られちゃった」とのこと。
さらに、
「飛行機は機材不良で飛べないとかあったし、飛んでいる間ゴーッとうるさくて眠れないし、形式もちっこい窓越しにしか見られないし、空港からは車に乗り換えないとならないし、最近は燃料費も高くなってるしねー」とのこと。さらにトナカイの良さについて説明してくれた。
「トナカイは走っている音と鈴の音しかしないし、その辺の草を掘りだして食べてるからエサをやる必要もないし、プレゼントを届ける家の近くにちょっと原っぱがあったら降りられるんだよ」
なるほどね。
でもこれで終わりじゃなくて一番の理由をその後、話してくれた。
トナカイはやっぱり可愛いんだわ。赤鼻のヤツとかもいてね。やっぱりあいつらと一緒に世界中まわる方が性に合ってるわ。
…と以上が僕の作ってみた作品で、大笑いできるというより、最後まで読んでもらえて、ちょっと「なるほどね」と思って思ってもらえる感じかなと。
しかし、この作品を作る過程で生成AI(Perplexity)にイラストを描いてもらうのは、ちょっと油断すると斜め上のものを出して来るので、苦労しつつも大笑いできる時間でした。ここにも一部を紹介してみます。
AIにイラストを描いてもらう闘い
最初は平和でした。AIに出したのは次のような指示。
「私はイラストを交えておもしろストーリーを作っています。今回は「サンタクロースを喜ばせてください」というお題です。このためにこれから指示する画像を数点作ってください。
まずは、サンタクロースがトナカイにソリを引かせて空を飛んでいる定番画像をお願いします」
で、出て来たのがこちら。
これはイメージ通りでした。そこで次に出した指示が、
「いいですね。このイラストの感じを維持したまま、「今の時代だと人々は飛行機で快適に移動しているのに、サンタはトナカイにソリをひかせて過酷な旅をしている(寒さに凍えているとか)」というイラストをお願いします」
というもの。しかしこれは指示が難し過ぎました。AIが出して来たのは、
これは僕の指示の出し方がまずかったので、
あー、ちょっと難しかったですね。指示を出し直します。まずは(トナカイに引かせたそりの上で)サンタが寒そうにしているイラストをお願いします。
とお願いしました。すると…
これはかわいくないし、寒いのか思索にふけっているのかわかりません。ということで、…
「イラストの雰囲気が変わっちゃいましたね。これだと絵や写真に近い。最初のかわいいイラストの雰囲気でお願いします。あと、寒そうにしているのは手に息を吹きかけながら「さむー!」とか、わかりやすくしちゃいましょう」
と指示してみました。今度出て来たのは…
今度は良かったです。吹き出しが謎になっていますが、修正してもらうと余計なことをしてきそうな予感がしたのでこのままにして、
「いいですね。次に同じテイストで、雪の中を車に乗って暖かく楽しそうにしている家族のイラストをお願いします」
と頼むと…
イメージしていた通りのものを出してくれました。ただ、実はこの直前に出してくれたものはハンドルが横(ドアの位置)についていました!「再作成」ボタンを押したところ上の画像が出て来たのでほっとしました。
次はサンタさんに飛行機をプレゼントした結果の部分です。イラストのテイストを指示しておいた方がよいな、と
「ここから引き続き、サンタさんのテイストを同じでお願いします」とした上で、「サンタさんが飛行機のファーストクラスに座って「快適だね〜」と言いつつ食事を楽しんでいるイラストをお願いします」
とリクエスト。すると…
雰囲気はどんぴしゃなんですが吹き出しがなかったのと、なぜか食事が全部ケーキになってました。甘党サンタ?でも「こういう突っ込みどころがあるのもおもしろいからいいか」と
「いいですね!このイラストに「快適だね−」と言っている吹き出しをついかしてください」と指示したところ…
なんで中国語?! 指示してないのに食事がステーキになってるし手袋してるし。
でも、修正を頼むと悪化しそうなイヤな予感がしたので、これはこれでよしとして先に進むことに。
「ところが数年して、快適だと思っていたはずのサンタさんが、雪の中、「やっぱりトナカイの方がいいわ」と言っているイラストをお願いします」と頼むと…
これはいいですね。ただ自分は飛行機を返しに来たと分かるようにしたかったので、
「あ、すみません。トナカイではなく、飛行機の横に立っているイラストでお願いします」
と返したところ…
なぜこうなる? かわいさを別の方向に求めた? 言葉は意味不明だし。慌てて
「一つ前の物に戻してください。ただしセリフを「飛行機返しに来た」(日本語)でお願いします」
とリクエストしたところ、
なんでトナカイがソリに乗ってる? 飛行機じゃなくて、トナカイとソリを返しに来たと受け取った? でも吹き出しないし。これはドツボにハマるパターンか?と思いましたが、もう一度トライ。
「あ、トナカイの横ではなく、飛行機の横で「返しに来た」と言っているようにお願いします」
思っていたのに近いものが出て来たのでほっと。しかし吹き出しがないのは苦手なんでしょうか。よせばいいのに試しに
「いいですね。「返しに来た」(日本語)の吹き出しを追加してください」とドキドキしながらリクエストしたところ…
リンゴを持っているのはよくわからないけど、正しく吹き出しを入れてくれました。まあ許容範囲だからいいか、と最後の指示を出します。
「いいですね。次はトナカイに引かれたそりにサンタが乗って雪空の中を行く様子のイラストをお願いします」
これに対しては…
空を行く様子が欲しかったんですが、トナカイがソリを履いてる?様子がおもしろかので、これでよしとすることにしました。
おもしろ紙芝居を作ろうとしているので、むしろいろいろボケてくれてツッコミどころを増やしてもらった感じですが、まじめなものを作ろうとしていたら相当いらついたりドキドキしたりしそうです。でもしばらくしたら「そんなこともあったねえ」となるのでしょうか。
モメンタム・デザイン代表 高橋俊之(たかはし としゆき)