昨日、今日は町内会関連の仕事が多い週末でした。そんな中で印象に残ったことは、ちょっとずつ「よっとも」が町内に増えてきているかも、ということです。
「よっとも」って40代以上の年代ではなじみのない言葉かもしれません。僕は数年前に学生が使っているのを聞いて知りました。「ともだち」というほど親しくはないかもしれない。でも、道で会えば「よっ!」と挨拶くらいはする。だから「よっとも」。ご近所で顔と名前は知っているけどそれ以上は知らない、というよりは親近感あるような気がします。
ノルマじゃなく、「関わる機会」にできたら
昨夜は町内会の定例会があって、終わった後に新しい班長さんとちょこっと話をしました。7月末に地元のお祭りがあって当日や準備に町内会の役員・班長は忙しくなるのですが、その班長さんは土日が仕事で参加が難しいとか。「他の日に手伝っていただくとかはできますか?」と聞いたら、「あ、そういうやりかたもできるんですか?」と良い反応をしてくださいました。これはとてもうれしいことです。
人手が多いほど助かる、というのはもちろんあります。強制ではなくあくまでお願いという感じでやっているのですが、関わっている人が増えるほど、雰囲気が良くなるのです。また週末は動けない方にも関わっていただけると、ご本人もチームの一部的に感じやすいのでは、と思っています。
海岸清掃に向かう道すがら、15年分の雑談をした
翌日は、年に1回の海岸清掃でした。年に1回で持つわけはないので象徴的な意味が大きいのですが、朝8時に海岸近くの町内会から人が集まります。だいたいそれぞれ10人〜20人程度。
その道すがらはまた別の新しい班長さんと雑談。その班長さんはうちの隣の人なのですが、出て来られたのはだんなさんの方で、実は15年以上住んでいてほとんど会話をしたことがありませんでした。たまに道で会っても無口な方で軽く会釈するくらい。
「うちの連中が歌うのが好きで、朝でも夜でも歌っていて」
「いやー、いいと思います」
「一応窓は閉めていてそちらとは反対側の方の部屋なんですが、うるさくないですか?」
「いや、全然大丈夫です」
他にもちょこっと話しましたが、明らかにこの15年分より多かったです。
「苦言」にあえて突っ込んでみた?
海岸清掃自体は元々けっこうきれいで割と早めに済んでしまったので、途中から草刈りが始まりました。草刈機の力も借りつつやっていたら一人の方が明るい感じで「本当はもっと徹底的にやりたくなっちゃうな」と言い出しました。「草刈機だとけっこう残っているじゃない。ああいうふうに手で根こそぎ取らないと」横で寡黙な役員が黙々と草を根こそぎ抜いていました。
その「苦言」を呈していた方は役員でも班長でもないのに参加してくださっていて(そういう方は貴重なのです)、自治会館のすぐ近くにお宅があります。確かにその方の庭は雑草一本生えていなくてきれいなのです。 でも、ニコニコ話していたし、僕も自治会館に用事があって行くときに時々あいさつしていたので、あえてちょっと突っ込んでみました。
「でも、草って根こそぎ抜くと種が活性化されて次の草がでてきますよねー」すると 「そうだけどさー、いいのよ。いったんきれいになれば達成感もあって」とニコニコ 「確かに」とこっちもニコニコ。
結局、海岸清掃も公園清掃と同じで半分は、こういう雑談をするためにあるんだと思います。
最後は自治会館に戻って配った飲み物を飲み休憩しつつ、上の方の庭を眺めてみんなで「お庭がきれいだからいつもここ来る時に気持ちいいんですよ」とか「ブルーベリがなってってますね」とか、話してました。
最後に自分が気にしたのは、滞在時間が長過ぎにならないタイミングで解散を宣言すること。雑談がそこまで得意ではない人や用事がある人も解散が宣言されないと帰りにくかったりするので。
あれ?置いてきぼりにしちゃった?
終わった、終わった、と思って帰ったら、ある人から電話がかかってきました。海岸清掃に行こうと思っていたのだけど、時間や集合場所が分からなかったと。いつも参加してくださっている方で、適当に向かったら途中で昨年の班長さんの一家族と会って、一緒にやってきたと。
確認してみたら、こちらからの案内がタイミングの関係でうまくできていなかったのでした。でも、怒っているとかではなく、こちらもお詫びとお礼をお伝えして、後で飲み物をおとどけしました。
もう一組のご家族のところに伺ったもののご不在で飲み物は渡せず、LINEでその旨ご連絡したところ「遅刻しちゃってたので飲み物は大丈夫です」とのこと。みなさんあったかいです。そして普通だと役員・班長を終えるともう参加しなかったりするのですが、今年も来てくださったのもうれしいことでした。
特別なことや新しいことをやるばかりが発展の方法ではないのかも
とりとめのないことを書いてきましたが、最近思うのは、特別なことや新しいことをするより、今ある活動を「人のつながり」が少しずつ育っていくようにやることが大事なのでは、ということです。ビジネスではなく地域の活動だからとも言えますが、ビジネスでもそういうところが実はこれからまた大事になるかもしれません。
モメンタム・デザイン代表 高橋俊之(たかはし としゆき)