21春学期の収穫:リーダーシップ開発プログラム受講生感想

21春学期の収穫:リーダーシップ開発プログラム受講者感想

早稲田大学グローバルエデュケーションセンター(GEC)リーダーシップ開発プログラム2021年度春学期のクラスが無事終了しました。今回は受講生の感想を紹介します。

私がこの授業を通して学んだことを一言で表すなら、『人は完璧でなくてよい』ということです

これは、春学期「リーダーシップ開発:理論とスキル」を終わって、ある受講生が書いていた振り返りの冒頭です。もうここを読んだだけで「おー、素晴らしい!」と思いました。笑 振り返りは次のようになっていました。

私がこの授業を通して学んだことを一言で表すなら、「人は完璧でなくてよい」ということです。
 授業を受ける前、私はリーダーは何でもできて、論理に従って動く合理的な人でなくてはならないと思っていました。しかし、授業で「相互支援」ということを学び、人に頼ることも必要な能力なのだと知りました。そのため、お互いに足りないとこを補完していくことが自分のリーダーシップ像の中心にあるようになりました。

他にもたくさんの人が「リーダーシップのイメージが変わった」「これなら自分らしいリーダーシップが発揮できそうだ」と書いていました。

何よりも学ぶことの楽しさを思い出すことができ、とても有意義だったなと感じます

こちらはまた別の受講生の振り返りにあったことで、これもとてもうれしかったことです。「生涯学習者を育てる」とは、この授業の目標としてLDP統括責任者の日向野さんが言われていることで、僕も非常に意識して授業設計しているところです。振り返りは下のように続いていました。

この授業を通して、リーダーシップに関する理解を深めることはもちろん、何よりも学ぶことの楽しさを思い出すことができ、とても有意義だったなと感じます。知識のインプット量が多く、実践段階においては毎回たくさんの反省と課題が見つかり大変さを感じることもありましたが、それ以上に次はどんな学びや発見があるだろうとワクワクしている自分がいました。

他にも多くの受講生が「学ぶことが楽しかった」と書いてくれています。学ぶ馬力の高い早稲田生だからという面もあるでしょうが、逆に言えばそういう彼らですら学ぶことの楽しさを忘れてしまっているとも言えます。この先の学びは本人に委ねられる大学生、最後のチャンスに学ぶことの楽しさや意義をつかんでもらうことは僕らの重要な使命かもしれません。

変容はすごくうれしい

次のような正直な振り返りもありました。

正直最初この授業を履修しようと決断したとき、非算入で課題も出さずにスキル学びだけ出来たらなあとか、対面めんどくさいな、などと思っていました。しかし、ふたを開けてみると多くのいいことが起こりました。特に上げるとしたら4つほど。友人ができて、授業外で意見を交換できる人が作れて、1年間忘れていたコミュニケーションの楽しさを思い出して、課題すべてに学びを最大化する価値があってと、ものすごく有意義な時間でした。

これはまたすごくうれしいです。せっかくいろいろな学部や学年の人が集まるのだからその中で良いつながりを作ってもらえたらと意図して設計している部分も無数にあります。また普通は面倒なものと捉える人も多い課題を「すべてに学びを最大化する価値があって」と言ってくれていること、しかもそれを最初は積極的でなかった人が言ってくれているのは、大袈裟に言えば変容が起きたわけで、ものすごくうれしいです。
課題については他にも熱く語ってくれた学生がいました。

毎週毎週水曜日が楽しみなのはこの授業のおかげです。あと、ここで書くべきなのかちょっとわからないのですが、この前の授業の総復習の課題だったり、今回のリーダーシップ持論再考の課題は、自分で「これやった方がいいからやろう~」って思ってたけどなかなか時間が見つけられなくてやってこれなかったことだったので、課題って風にしたいただいたおかげて「やらざるを得ない」という状況になり、結果的に自分のためになったと感じていて、これらの課題にすごく感謝してます!笑
それぐらい授業の設計がしっかりとされていて、私たち学生が成長するために作られているのがすごく伝わってきます。本当にいつもありがとうございます!!

課題を出して大感謝してもらえるなんて、早稲田生はなんていい人達なんだ!と思ってしまいます。笑 設計の意図を汲み取ってくれた人は他にも何人もいて、例えば下のような振り返りがありました。

率直に、ここまでアウトプットから逆算された講義を履修したことがなかったため驚いています。また、そのアウトプットの内容も決して講義内だけでしか使えないものではなく、むしろ日常生活をより豊かにするものばかりだなと感じています。強いて欲を言うなら、クラスでご飯でも行けたらもっと相互理解できたかなと思いました笑

こういう「仕掛け」の部分からもリーダーシップやコミュニケーションについての気付きを得て貰えたらと思っていたので、ますますやる気が高まっています。早くコロナが明けてみんなでご飯に行けるようになって欲しいですね。
僕は裏方で、この授業の表に出ることはあまりなく、CAたちと授業の様子を見ながら教材開発を行っています。そういう中で、このような振り返りをたくさん見られることはとても励みになります。また設計の意図を本当によく汲み取って授業をやってくださった先生方とTAたちに感謝です。
さて、明日からは夏学期。春学期に学んだことを活かして、いよいよPBLが始まります。今回は新たな試みを仕込んでいることもあり、どうなるかまた楽しみです。
(振り返りの転載を快くOKしてくれたみなさん、ありがとう!)

(文責:早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター(GEC) リーダーシップ開発プログラム 副統括責任者 高橋俊之)