わくわくしている

ビジョンを考えるのを身近なことにしたい

ここのところずっと感じているのですが、昨日は特にビジョンの大事さを何度も感じる1日でした。何があったのか書いていると長くなってしまうので書きませんが、ビジョンについて思っていることを一つ書いてみたいと思います。

ビジョンというと「社会の前進」「みんなの夢をカタチに」とかやたらデカくて抽象的なものも多いですが、ここで言いたいのはもっと身近な目標のレベルです。

例えば昨日講師を担当していた某企業の若手リーダー研修では「口ばかりじゃなく行動しろよ、と思う」なんてことが出ていました。これは社内についての話だったんですが、とてもいいMyビジョンに仕立てられると思います。この問題意識はきっと社内だけじゃなく社会についても言えることだし、少しずつでも実現に向けて動いて行ったら周りにも共感者は生まれるんじゃないかと思います。

ただ、より協力を得るには単に「そうなるのが理想だよね」という、「正しい」ビジョン(目標)にとどまらず、どこかワクワクするところがあると良いのでは、と自分の経験から思います。

例えばかつて立教で「論理思考とリーダーシップ」という授業を複数の先生方と一緒にやっていた頃、提出課題が形だけになりがちという問題について教員や学生アシスタントたちと議論していたことがありました。

そこで「考え抜かれた課題を学生たちが出す」をビジョン(目標)としてしまうと、確かに目指すべきところではあるけど、なんかあまりワクワクしない気がします。笑 で、ワクワクしないとついそれが難しい理由ばかり頭に浮かんで言い訳大会みたいになってしまうように思います。

でもそこで「なんかこう、課題を見るのが楽しみになるといいですよねー」とか言い出してみたら、ちょっとワクワクしてきました。僕だけじゃなく他の先生方もそんな顔をしていた記憶があります。

(当時)実態は課題を見ると「形だけだよなー」「授業に出てきた言葉を並べただけで考えてないでしょ」とか、ひどいのは「日本語になってないよ」と思っているわけですから、課題を読むのが楽しみになっちゃうとか、読んでいて嬉しくなったりするって、相当ギャップがあります。

でも、そんな状況をちょっと想像してみるとなんかワクワクしちゃうものだから、やってみたくなっちゃう。やってみたくなると思考が言い訳モードから打開モードに変わります。

なので先ほどの「口ばかりじゃなく行動する」とかも、例えばなんだろう?「問題を放っておけない奴らの集団にする!」とかちょっとカッコいいイメージに転換できると、さらに良いビジョンになる気がします。自分もその一員を目指そうとか、そのビジョン実現を一緒にやろう、と周りを巻き込めるような。

そんな感じで、身近なことからビジョン(目標)を持つ人が増え、本人も周りもワクワクする時間が増えると良いなと思います。